■住宅研究
   
       
 

家を建てる前に、まずは住宅とはなにか?どんな構造か?そしてどんな作り方があるのか?どこで買うのか?そして費用はどのくらいか?など自分なりに勉強(研究)しました。

家の構造
皆さんご存知でしょうが、最近はさまざまな工法が考案されており、調べていくと各社、複合的に技術を使用しているようで、素人では工法を正確に選別できません。大きく分けると種類は以下の4つぐらいでしょうか。

●木造軸組み工法(重量木骨、金物接続含む)
●2×4工法
●鉄骨構造(重量、軽量)
●RC工法(鉄筋コンクリート)

木質系に限っていえば、一般に木造軸組み工法は安価で、リフォームしやすく、間取りの自由度もあり、個性的な家にしやすいようです。強度面では金属金具接続が増えてきていますので、心配も少なくなってきているようです。
2×4は面で支える構造のため耐震性に優れていて、気密もとりやすい工法です。もともとはアメリカから伝わった工法だと聞いています。工場でパネルが製作されることが多いので、大工さんの技術の差がでにくいのも、2×4のいいところでしょう。柱が無いので広く感じやすく、大空間も取りやすいです。
鉄系はやや高価である感じですが、耐久性に優れていると言われています。(一部では木造よりも耐久性がないとも言われていますが)また重量鉄骨などは、かなり大きな空間を実現できますが。意外にも木質系よりも耐火性は劣ると言われています。(崩落する時間が早い)
このようなことは一般に言われていることなので、皆様承知の内容と思います。

気密性、断熱性
これはハウスメーカー回りをしている最中に学びましたが、家の重要な性能に気密性、断熱性があるということです。家は基本的に外部の熱変化から遮断して、内部に熱が伝わらないようにすることが大切です。内部を快適な環境に保つためには、外部と熱的に遮断して空調をしっかりしてやることです。もし内部の温度が外部の温度変化に大きく影響されていては空調がフル運転して環境を一定に保つことをしなければなりません。夏暑く、冬寒い家になってしまいます。
そしてもう一つ大切な性能に気密性があります。せっかく暖めたり冷やした空気が外に漏れてしまっては、これまた内部の空調がフル稼動です。空気が”たれ流し”の状態では、とても不経済ですし、快適とはいえません。
ちなみに昔の日本家屋は、気密重視よりも自然換気を積極的に利用して、四季に対して対応し、快適に過ごせるように考えられた家屋であると言えます。

耐火性
上にも書きましたが 金属は燃えなくて、木はすぐに燃えると皆さんお思いでしょうが、意外にも木質系の家も耐火性は高いとのことです。高熱にさらされたときに金属は一気に崩れ落ちるのですが、木は粘り強くその梁強度を保とうとするようです。しかし結局家が一気に燃える時は、窓ガラスが割れて一気に室中に新鮮空気が入り込んだ場合で、こうなるともう中で生存することは難しくなります。ですので最悪の火災時には、そうなる前に家から脱出できる時間が十分に稼げれていればいいと、割り切ってしまいました。

計画換気の大切さ(24時間換気)
そして、この計画換気の大切さを教えてくれたのは、大成建設さんです。今の家は技術が上がり、在来工法でもそこそこ気密、断熱性能が上がってきています。 そうなると当然、換気が必要です。密閉された室内では人間が吐き出す二酸化炭素がたまる上に、家具から出る有害ガスも外へ抜けなくなります。法律でも2時間に一回は、外の空気と全部入れ替えるような装置をつけるよう義務つけされました。(シックハウス法) 新鮮空気を積極的に取り入れて排気することは、生活するための内部環境を快適に保つ為には、必要不可欠です。しかしどこからでも吸って吐けばいいわけではなく、空気を計画された場所から吸い込んで、計画された場所へ吐き出すことで、家全体の空気をきちんと循環させることができます。気密性の悪い住宅ですと、計画的に空気を吸い込もうと機械を設置しても、他の隙間から空気が出入りしてしまうため、思ったように空気が流れません。結果的に気密の悪い家は、計算どおりの換気が出来ないことになります。ですから高気密の家には+しっかりした計画換気がされていることが重要になります。

環境にやさしく
最近は住宅でもエコ(省エネ)が流行のようで、環境に対する認識も社会全体で高まっています。二酸化炭素の排出削減、電気代節約などさまざまなエコに対応する商品があります。二酸化炭素排出削減のため、ガス使用をやめて、IHクッキングコンロに換えます。また高気密、高断熱の家は必然的にエアコンの電気代も安くなります。さらにヒートポンプ式給湯器は電気でお湯をわかすエコキュートと呼ばれていて、夜間の安い電気を使ってお湯を貯めておくシステムです。もちろんガスを使わないので、直接的な二酸化炭素排出もありません。
このようにIH+エコキュート導入で、住宅へのガスの引き込みをやめて(ガス基本料金の削減)、オール電化するパターンが急増しています。さらにオール電化+ソーラーパネルで電気までも自前で、まかなうことが完全なエコ住宅ともいえると思います。

地震に強い構造
地震に対する対応としては耐震と制震そして免震があります。耐震は揺れに対して建物全体の強度を上げて耐えようとする考えで、制震は建物の内部で揺れを吸収させる考えです。そして免震は地震の揺れを建物にもともと伝えないようとする考え方です。さまざまなハウスメーカーで地震に対する対策をしていますが、考え方はまちまちのようです。一般的に大手ハウスメーカーなどでは、建物強度を上げつつ、補助的に制震部材などで対応しているパターンが多いようです。2×4住宅では軸組みの家に比べ、建物が面で構成されているために耐震性は高いと言われています。

 

Zummy